名古屋市北保険センターで、オーラルフレイルと
誤嚥性肺炎について講演会を行いました
6月9日（木）
名古屋市北保健センターのご依頼により集団保健指導講演会を行いました。公的事業に携わらせていただくことができ、とても良い経験となりました。
フレイルとは、高齢期になり、心身の機能や活力が衰え、虚弱になった状態を『フレイル』と呼びます。
『オーラルフレイル』とは、直訳すると【お口の機能の虚弱】となります。お口の機能の衰えが進むと、不衛生の原因となり誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
オーラルフレイルと誤嚥性肺炎は密接に関係しているのです。
新井院長からひと言
オーラルフレイルは、かたい物が食べづらくなったり、滑舌が悪くなったり、加齢に伴うお口の衰えが、栄養不足や気持ちの落ち込みなどを引き起こす現象です。
食事をスムーズに摂るには歯を残すだけでは不十分で、舌や頬が協調して口の中でうまく食べ物を転がすことが重要です。うまくいかなくなると、食べ物が胃ではなく肺に入りむせるようになります。繰り返すと誤嚥性肺炎を起こし、命を脅かす問題に発展します。また気管の入り口で食べ物が急に詰まってしまったら、どう救ったらよいのかを実演も交えて指導させていただきました。
舌や頬の動きが悪くなると滑舌も悪くなります。会話がしにくくなれば、社交性にも発展します。いつまでも、健やかで心豊かな生活を送るには大事な問題と考えられるようになりました。
これらの問題を「口腔機能低下症」として、つい最近、健康保険でも扱われることになりました。当クリニックでは口腔機能検査に対応しております。ご心配な方は当院へご連絡ください。
口腔機能低下症とは？
口腔機能低下症とは、口腔内の諸機能『咀嚼』『嚥下』『感覚』『唾液分泌』『構音』等の機能が低下してくる症状・病気のことです。
口腔機能低下を早期に自覚し機能向上を図ることで、食べることを楽しみ、会話に花を咲かせ、笑顔が続く健康長寿を支えます。
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